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脂質異常症の治療費と内訳

脂質異常症は、高血圧と並んで、動脈硬化の主要因。
血液中のコレステロールや中性脂肪が多くなりすぎたり、少なすぎたりする病気。
脂質異常症が疑われる人は約4220万人いるのですが、自覚症状がないため、病院に通わない人が多いのが現実です。

ただ、日本人の死因の3分の1は、心疾患や脳卒中といった動脈硬化に起因している病気。
コレステロールや中性脂肪に注意し、命にかかわる病気を未然に防ぐことが大切。
動脈硬化と密接に関連しているのが、コレステロール。
コレステロールが増えると、血管壁に蓄積されこぶになって血管壁が硬くなったり、血管が狭くなったりするのです。
破裂すると、血栓ができ、血管を詰まらせ、心筋梗塞や脳梗塞につながるのです。

脂質異常症

一方、中性脂肪は、動脈硬化の直接の原因にはなりませんが、悪玉のLDLコレステロールがふえやすくなるため、動脈硬化を進展させる結果になるのです。

初診は検査費用が主で治療は生活習慣の見直しから

脂質異常症の初診の主な費用は検査代。
血液検査、心電図、超音波などの検査をすることもあり、自己負担3割で1万円前後かかります。
検査結果など、個別の症状に応じた管理目標が決められます。

目標値の高低にかかわらず、脂質異常症の治療の基本は、生活習慣の見直しから始まります。
生活習慣を改善しなければ、薬の効果も期待できません。

生活習慣の修正でも、LDLコレステロールや中性脂肪の値の低下が不十分な場合は、薬物療法を行います。
脂質異常症で継続的にかかる費用は、薬と検査代です。
例でみると、年間約4万円をかかることになります。

通常費用は毎日の薬と3カ月に1度の検査代

薬のうち、LDLコレステロール値の低下に効果があるとされているのがスタチン。
一方、中性脂肪の低下に効果的なのが、フィブラート系薬です。HDLコレステロール値を高める効果も期待できます。

薬の服用から3カ月は薬の効果を確認したり、副作用を観察するための血液検査が、毎月必要。
その後も3カ月に1度、検査をすることが望ましい。

数値や効き方によっては、薬剤がさらに増えることもありますが、心疾患や脳卒中にかかる多額の治療費に比べれば、脂質異常症の段階で管理しておく方が費用は断然安いはず!

■脂質異常症の主な治療薬
分類 製品名 一般名 先発薬価(1日) ジェネリック薬価
(1日)
スタチン
(HMG-CoA還元酵素阻害薬)
メバロチン プラバスタチン 112.2~249.8円 23.2~150.8円
リポバス シンバスタチン 128.9~502,5円 32.8~322.9円
ローコール フルバスタチン 78~113.3円 55.1~80.4円
リピトール アトルバスタチン 128~256円
リバロ ピタバスタチン 72~136.8円
クレストール ロスバスタチン 76.4~296.2円
フィブラート系薬 ベザトール、ベザリック ベザフィブラード 84~87.2円 16~43.4円
リピディル、トライコア フェノフィブラート 66.8~86.8円 46.8~60.8円
EPA製剤 エバチール EPA 284.1~416.7円 35.9~380.1円
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬 ゼチーア エゼチミブ 223.9円